突然ですが、ここで小テストです。次の英単語の意味を答えてみてください。
確認テスト
- provide
- indicate
- announce
- repair
- firm
- contract
- management
- pleased
- candidate
- session
…さて、答え合わせです。
【答え】
- provide=提供する
- indicate=示す
- announce=発表する
- repair=修理する
- firm=会社、堅い
- contract=契約する
- management=経営、管理
- pleased=喜んでいる、満足している
- candidate=候補者
- session=会議、集まり
この10単語は、TOEIC600点レベルを目指す人にとって必須の基礎単語の中の10個です。
全部わかった方はすでに600点に近い力があります。もしわからなかった単語があれば、TOEIC600点を突破するためにぜひ覚えておきたい重要単語です。
しかしここで重大な問題があります。
「今、答えを見て“そういう意味か”と覚えた気がしても、果たして1時間後に思い出せるでしょうか?」
「翌日、3日後、1週間後も同じように覚えていられるでしょうか?」
おそらく、一度見ただけでは長期間覚えているのは難しいはずです。
忙しいビジネスマンが抱える英単語暗記の壁
とはいえ忙しい社会人にとって、英単語の暗記は大きなハードルです。
- 仕事や家庭が忙しく、まとまった学習時間が取れない
- 単語帳を繰り返しても、数日後にはすっかり忘れている
- 書きなぐりや音読で“覚えた気分”にはなるが、試験で思い出せない
特にTOEICのような試験では、覚えたつもりの単語を本番で引き出せないことが点数停滞の原因になります。
記事を読むメリット
この記事では、そんな悩みを持つあなたに、科学的根拠に基づいた暗記法「イメージ変換法」を紹介します。
この方法を使うと:
- 難しい単語も「イメージ」と結びつけることで長期記憶に残る
- 書きなぐりや音読では得られない「数日後・数週間後も忘れない」効果がある
- TOEICの目標スコア別に、実際に覚えにくい単語とそのまま使えるイメージ例を紹介
つまり、イメージ変換法を知らない人はもちろん、「知ってるけど考えるのがめんどくさい」と感じていた人でも、この記事の例をそのままマネするだけで実践できるのです。
イメージ変換法は、科学的に裏づけられた「忘れにくい英単語暗記法」です。
実践した直後は「普通の暗記法のほうが覚えた気がする」と思うかもしれません。
しかし、3日後・1週間後と時間がたつほどに「忘れていない自分」に気づくはずです。
そしてこの記事では、TOEICスコア別に「難しい単語」と「イメージ例」をセットで紹介するので、あなたは今日から手間なく実践できます。
イメージ変換法とは?
イメージ変換法とは、英単語の綴りをなじみのある言葉に置き換え、その英単語の意味に関連するイメージ(映像や場面)と結びつけて覚える方法です。
例えば「sneer」で説明します。
sneerの意味は「嘲笑う」です。
カタカナ発音で「スニア」という発音から、ドラえもんのスネ夫を連想しました。
ここで、単語の意味もイメージに含められるように、のび太を嘲笑っているスネ夫を想像します。
そうすると次から、sneerという単語を見た時にのび太を嘲笑うスネ夫が頭の中に出てきて、「嘲笑う」という意味を思い出せます。
(この一例は、「科学的根拠にもとづく最高の勉強法」著:安川康介から引用したものです。)
文字だけで覚えるよりも、視覚的な場面を頭に描くことで、記憶に残りやすくなります。
科学的エビデンス
「本当にそんな方法で覚えられるの?」と疑問に思うかもしれません。
実はこの方法は、脳科学と心理学の研究で裏づけられています。
① 二重符号理論(Dual Coding Theory)
カナダの心理学者アラン・パイヴィオが提唱した理論です。
人間の脳は「言語情報(文字や音声)」と「視覚情報(イメージ)」を別々の経路で処理します。
つまり、単語を文字だけで覚えるよりも、文字+イメージの二重で記憶した方が思い出しやすいのです。
② 絵優位効果(Picture Superiority Effect)
心理学の実験で一貫して示されているのが、絵の方が文字よりも記憶に残りやすいという効果です。
これは「人間は進化の過程で、文字よりも視覚情報を優先して処理する能力を発達させてきた」ことに由来します。
そのため、単語帳を何度見返すよりも、イメージと一緒に覚えた方が忘れにくいのです。
実感しにくい理由
ここで一つ、注意点があります。
イメージ変換法は実践直後には効果を実感しにくいという点です。
なぜなら:
- 今までの書きなぐったり音読すると「声を出した」「手を動かした」という感覚から「覚えた気分」になりやすい
- 学習直後の暗記結果は、普通の勉強法とイメージ変換法ではあまり変わらない
つまり、短期的には差が感じられなくても、3日後、1週間後と時間が経つほどに差が出てくるのです。
科学的根拠に基づいた方法は、即効性よりも持続性。
だからこそ、最初に「実感がわきにくい」という点を知っておくことが大切です。
10個の英単語のイメージ変換
それではさきほどの確認テストで出した10個の英単語をイメージ変換していきます。
provide(提供する)
- 「pro=プロ」「vide=ビデオ」
- → プロの映像カメラマンが、必要な人に機材を提供しているイメージ
- 「プロがビデオを渡す=提供する」

indicate(示す、指し示す)
- 「in=イン」「dicate=デカい」
- → 巨大な矢印がビルの入口にドーンと置かれ、「ここだよ!」と示しているイメージ
- 「大きなサインで場所を示す」

announce(発表する)
- 「アナウンス」に近い発音
- → 学校の放送室から先生がマイクで「明日の予定をアナウンスする」姿を想像
- 「アナウンス=発表する」

repair(修理する)
- 「re=再び」「pair=ペア」
- → 壊れた靴を修理して、またペアで履けるように直すシーン
- 「ペアを再び作る=修理」

firm(会社、堅い)
- 「ファーム」と発音が似ている
- → 固い地面にしっかり建った建物=会社(firm)をイメージ
- 「地に足のついた固い会社=firm」

contract(契約する)
- 「con=一緒」「tract=引っ張る」
- → 二人が紙を引っ張り合って「署名して一緒に引き寄せる=契約」するイメージ
- 「紙を引っ張り合う→契約」

management(経営、管理)
- 「man=人」「age=年齢」「ment=メント(メモみたい)」
- → たくさんの人の年齢や仕事をメモしてまとめ、上司が管理している姿
- 「人をまとめて管理=management」

pleased(喜んでいる、満足している)
- 「please(どうぞ)」+過去形
- → レストランで料理を出され「どうぞ」と言われてニコニコ喜んでいる自分
- 「pleaseされて喜ぶ=pleased」

candidate(候補者)
- 「キャンディ」+「date=日付」
- → 選挙の日、キャンディを配って支持を集める候補者の姿
- 「キャンディを配る候補者=candidate」

session(会議、集まり、時間)
- 「接する」+「ション」
- → 大勢がテーブルを囲んで接して話しているシーン=会議
- 「人と接する時間=session」

最後に
TOEIC600点を突破するために必要なのは、膨大な時間ではありません。
「正しい方法で、忘れにくい形で覚える」 ことです。
イメージ変換法は、科学的に裏づけられた記憶術。
最初は実感がわきにくいかもしれませんが、数日後・1週間後と時間が経つほどに「まだ覚えている!」と効果を実感できるはずです。
今日紹介した10単語も、ただ眺めて終わるのではなく、自分の頭の中でイメージをつくってみることが大切です。
忙しいビジネスマンこそ、限られた時間を効率的に使う必要があります。
だからこそ、「イメージ変換法」で短時間で覚えて長く忘れない学習習慣を今日から始めてみませんか?
あなたのTOEICスコアアップを、心から応援しています。
「出る単特急 金のフレーズ」はTOEICのスコア順、600点レベル、730点レベルと英単語が並んでいるので、効率よく英単語を学習できるためおすすめの単語帳です!
まだ600点目指す中で900点を目指すようのマイナーな英単語を覚えても、効率が悪いだけですよね!どうせなら覚える順番も効率的に行きましょう!
イメージ変換してほしい英単語ありましたら、コメント欄でご要望ください!
次回の記事で取り上げて紹介します!
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